ホットとアイス、入れ替わるタイミングの話

気温が変わると、お客さんの手が変わる

キッチンカーをやっていると、季節の移り変わりを肌で感じる瞬間がいくつかあります。
その一つが、お客さんの「手元」。
寒い日はホットカップを両手で包むように受け取ってくれる。
暑い日はアイスのカップを受け取る瞬間、ちょっとだけ顔がほぐれる。
そのわずかな変化に、毎回うれしくなります。
気温の目安で言えば、だいたい15℃以下になるとホットの注文がぐっと増えて、22℃以上になるとアイスへの流れが始まる印象です。
ただしこれはあくまで目安、朝の冷え込みが残る日は気温が高くてもホットを選ぶ方も少なくありません。

ホットが終わる日、アイスが始まる日

浜松・磐田あたりでは、4月後半から5月にかけてが一番の”切り替わり期”です。
朝は肌寒くても、日中は半袖でもいいくらいの日が増えてくる。逆に、秋の終わりから冬に入るタイミングも同じ悩みがあります。まだアイスを出しておくべきか、ホット一本に絞るべきか。「今日はどうしようかな」とカップを選ぶお客さんの顔が、このシーズンが一番楽しそうに見える気がします。
売り切れると申し訳ないし、大量に余っても困る。
この見極めは、何年やっても難しいままです。
それでも、そういう悩みが出てくること自体が、季節が動いているサインなんだと思うようにしています。

仕込みが倍になる、切り替わり期のこと

ホットとアイスをどちらも準備しておく必要がある時期は、正直なところ準備が倍近くになります。
キッチンカーのスペースは限られているので、どこに何を置くかの段取りから考え直さないといけない。
氷の量、保冷の仕方、提供の順番、細かいことがいくつも重なります。
それでも、両方を出せる日の方が圧倒的に楽しい。
「ホットにしようかな、でもアイスも気になる」と迷うお客さんを見ていると、うれしくなります。
一択しか出せない日より、選んでもらえる日の方が、なんとなく会話が弾む気がします。

「今日はどっち?」という会話が好きな理由

たまに「今日はホットとアイス、どっちがおすすめですか?」と聞いてくださるお客さんがいます。
こういう一言が、実はとてもうれしい。その日の気温、その人の顔色、さっきまでの陽射しの感じ、そういうものをぼんやり考えながら、「今日みたいな日はアイスが気持ちいいと思いますよ」なんて答える。
コーヒー一杯でも、その人の「今日」に少し寄り添えるのがキッチンカーの仕事の面白さだと思っています。
ホットかアイスか、その選択肢があるだけで、会話が生まれる。それだけで十分です。

自家焙煎 コーヒーライフ/ライフさん
ライフさんのブログ投稿日:火曜日&木曜日20時(予定)ふとした時、会いに来てください。

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