一杯のドリンクがつなぐもの

お客様との距離

キッチンカーの窓越しに交わす会話は、いつもとても短い。
注文を受けて、ドリンクを作って、お渡しするまでのわずかな時間。

けれど、その短さの中にこそ、濃密な何かが生まれることがあります。

「今日は暑いですね」から始まった一言が、
「実はこの前引っ越してきたばかりで」という話に変わり、
次に来てくれたときにはまた別の話題へと。

窓一枚を挟んだ関係だからこそ、気負わずに話せる距離感があるのかもしれません。

一期一会という前提

キッチンカーは同じ場所に留まりません。
今日出会ったお客様と、明日も会えるとは限らない。

そう思うと、目の前の一杯に込める気持ちが変わってきます。

「また今度」ではなく「今日この瞬間」を大切にする。
これは茶道の心得としてよく語られる言葉ですが、
移動を前提とした商売をしていると、
頭で理解するというより、体で実感する感覚に近いです。

一杯のドリンクを渡すその一瞬が、この方との出会いのすべてかもしれない。
そう考えると、自然と丁寧な手つきになります。

人と人をつなぐハブとして

コーヒーライフが目指しているのは、
単に美味しい飲み物を提供することだけではありません。

コーヒーを通じて、人と人がゆるやかにつながる場所をつくること。

同じ出店場所で顔を合わせるようになった常連さん同士が、
いつのまにか会話を交わしている。

そんな光景を見かけると、
キッチンカーが小さな「ハブ」として機能しているのだと感じます。

待っているだけでは生まれない出会いを、
自分から出向くことで少しずつ形にしていく。
それが自分のやり方です。

これからも、一杯ずつ

派手な仕掛けはなくても、目の前の一杯に集中すること。
そのくり返しが、気づけば地域の人たちとの関係を少しずつ編んでいるのだと思います。

今日もまた誰かと出会う。

その一杯が、次の誰かとの縁につながっていくことを願いながら、
これからも一杯ずつ、丁寧に淹れていきます。

自家焙煎 コーヒーライフ/ライフさん
投稿日:火曜日&木曜日20時/ふとした時、会いに来てください。

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