夏のキッチンカー、暑さとの戦い方

真夏の車内温度は想像以上

梅雨が明けると、キッチンカーの中は別世界になる。
外気温が35度を超える日、車内は50度近くになることもある。
それがキッチンカーの夏だ。
開業当初、「まあなんとかなるだろう」と思っていたが、最初の真夏に洗礼を受けた。
水をどれだけ飲んでも追いつかない感覚、手がふらつく瞬間。
あれは体が限界を訴えていたサインだったと今なら分かる。
朝イチに車内温度を測る習慣をつけてから、体調管理がしやすくなった。
数字で見ると「今日は特に注意が必要な日」と客観的に判断できる。

身体を守る、地味だけど大切なこと

対策は地味なものほど効く。
派手な冷却グッズよりも、こまめな水分補給と適切な休憩が結局いちばん大事になる。
日差しを遮るものが少ない場所では、15〜20分に一度は意識的に水を飲む。
スポーツドリンクだけに頼ると塩分バランスが崩れるので、水と交互にするのがコツだ。
首元に冷却タオルを巻くだけで、体感温度がずいぶん変わる。
「少し調子が悪いかな」と感じたら即座に休憩する。
お客様のために無理して倒れたら、その日の営業は全部終わりになってしまう。

お客様に涼を届ける工夫

自分が暑いのと同様に、お客様も当然暑い。
だからこそ、渡す一杯に「涼」を込めることを意識するようになった。
そういう小さな配慮が、笑顔につながることが多い。
暑い日に並んでくれるお客様は、それだけで嬉しい気持ちを持って来てくれている。
その気持ちに応えるために、提供スピードも夏は少し上げる意識でいる。
待ち時間が短いだけで、体感の暑さは違う。
「冷たいの、助かります」と言ってもらえる瞬間が、夏の営業でいちばんほっとする瞬間かもしれない。

暑さを「味方」にする考え方

正直に言うと、夏のキッチンカーは消耗する。でも最近、少し見方が変わってきた。
暑い中を乗り越えた先に、秋のマルシェへの充実感がある。そして、真夏の炎天下でコーヒーを選んでくれるお客様の存在が、何より背中を押してくれる。
暑さは消せないけれど、暑さの中にある「それでも来てくれる人」との縁は格別だ。
暑さとの戦いは、続けるための体力を守ることでもある。
無理をしない選択が、長くキッチンカーを続けることに繋がると思っている。

自家焙煎 コーヒーライフ/ライフさん
投稿日:火曜日&木曜日20時(予定)ふとした時、会いに来てください。

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