目次
その場所に「会いに行く」という感覚
固定店舗は、来てもらうことが前提だ。でも移動販売は違う。
こちらから出向いていく。浜松でも、磐田でも、掛川でも——それぞれの町に、それぞれの空気がある。
マルシェで会う顔、いつも来てくれる常連さん、初めて立ち寄ってくれたお客さま。
その「出会い」は、一方的に待っているだけでは生まれない。足を運ぶことで、初めてつながれる関係がある。

毎回が「一期一会」のカップになる
移動販売では、同じ場所に毎日いるわけではない。
だからこそ、「今日ここで飲むコーヒー」には、特別な重みがある。
声をかけられた瞬間、こちらもうれしい。そのコーヒー一杯は、ただの飲み物じゃなく、再会のしるしになる。
次に会えるかどうかわからないからこそ、丁寧に淹れたいと思える。

地域とともに、自分も動き続ける
移動販売をしていると、地域のリズムが見えてくる。
夏祭りの賑わい、冬のマルシェの静けさ、新しくできた広場に集まる人たち。
固定店舗では気づけなかったものが、移動するからこそ見える。
静岡県西部をまわりながら、自分自身も変化している。
場所によって引き出されるアイデアがあり、出会いによって深まる焙煎への向き合い方がある。
この商売は「移動する」こと自体が、学びの場になっている。

コーヒーを「ハブ」にするということ
私がやりたいのは、コーヒーを売ることだけじゃない。
コーヒーを通じて、人と人がつながる場をつくることだ。
キッチンカーの前は、小さなハブになる。
お客さん同士が話し始めることもあるし、同じキッチンカー仲間と助け合えることもある。
地域の中に、ゆるやかな輪ができていく。
移動販売を続けているのは、そのハブをもっと広げていきたいからだ。
どこかの町の片隅で、今日もコーヒーを淹れながら、そんなことを考えている。

自家焙煎 コーヒーライフ/ライフさん
投稿日:火曜日&木曜日20時/ふとした時、会いに来てください。
